旦那さんの仕事の都合で縁もゆかりもない土地に住むことになり、Rさんが就いた仕事が弁護士事務所の正社員。
弁護士の先生はとても優しく穏やかで、一緒に働く人たちも明るい気さくな人ばかりという恵まれた環境。
そんな環境の中で仕事をするうちに入所した時に前任の事務員(行政書士資格保持者)から、行政書士の資格を取ったら弁護士先生の仕事のフォローがこれまで以上にできるといわれ、「自分も行政書士の資格を取りたい」という気持ちが芽生えてきたことから一念発起して勉強開始。
今回は
- 30代女性
- 東北地方在住
- 夫婦二人暮らし
- 現在、弁護士事務所に勤務
というプロフィールのRさんが実践する勉強法を元に、カラーで大変わかりやすいと評判のテキストや、勉強しているのにテストで全然結果が出ない人の間違った勉強法とその改善方法などをご紹介します。
一線で活躍する弁護士の先生が行政書士合格のモチベーションの源泉

Rさんが行政書士の勉強を始めようと思ったきっかけでもある、勤め先の法律事務所の弁護士の先生。
入所したての事務員さんの質問にもいつも優しく答えてくれる先生で、
先日も民法の規定について質問してみるとサラッと答えてくれた上に、答えの根拠となる判例が掲載された分厚い本をすぐに指し示してくれたそうです。
先生曰く、「この仕事は一生勉強だから」とのこと。
資格を取って終わりではなく、そこから先も日々精進を続けて自分がステップアップしていける実感を持てる仕事や人生って、なんだかいいですよね。
そんなカッコよすぎる弁護士の先生のサポートを今以上にできるようになりたい!というのもRさんのモチベーションの源泉になっています。
現役の弁護士事務所に勤める女性が使っている間違いないテキスト
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文章だけでは理解しにくい判例などが、イラストと平易な表現でとっつきにくさを解消してあるので理解しやすいと評判のフォーサイトのテキスト。
問題の解説がやや物足りない感はあるものの、細かい部分は他のテキストで補てんすることを考えれば、とにかく見やすくてわかりやすいというのは、行政書士の初学者にとってはうれしいですよね。
始めに選んだテキストが自分に合わないせいで、行政書士の資格取得自体をあきらめてしまってはもったいないですからね。
フォーサイトのテキストは利用者も多く(#フォーサイト行政書士講座)、本気で勉強したい人にとってはかなりコスパのいい自己投資といえますね。
『合格手帳』などの周辺グッズが充実しているのもユニークなところ。
通信教育でありながら、学習の進め方までバックアップしてくれるので、「自分でなかなか学習のペースをつかめない」人におすすめです。
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▼民法のややこしい言い回しに苦労させられていませんか?
日常生活では同じような意味だと思っていたのに、勉強してみたら全く別物として扱われるややこしい「法律ことば」の違いにつまづいたらぜひ一読したい本。
法律の読み方の基礎を知っておくだけで、その後の勉強の理解度が変わってきます。
▼その他、よく使われる定番テキストはこちらです。
なかなか進まない民法の勉強を効率的に進めるのにおすすめの方法

行政書士の資格試験において80%の比重を占めるといっても過言ではない『民法』と『行政法』の二大カテゴリ。
Rさんはこの2つを交互に勉強するという方法を取っています。
これは実は、脳の作りからいっても非常に効果的。
というのも、実は1つのことを集中して習得しようとする「集中練習」は効果が見えやすい反面、すぐに忘れてしまうというデメリットがあるんです。
満腹感はすぐに得られるけれども、血肉にならないスウィーツのようなものですね。
これを防ぐための方法は3つ。
忘れにくい3つの勉強の仕方
- 一度覚えたことを忘れたぐらいに覚え直す『間隔練習』
- 複数の科目を交互に学習する『交互練習』
- 種類の異なる練習を組み合わせる『多様練習』
この3つです。
とくに2つ目の交互練習と3つ目の多様練習はテスト本番や実際の仕事の現場で非常に強い力を与えてくれます。
なぜかというと、同じ種類の問題ばかり繰り返す集中練習では、何の問題が出されるかわからない状況で必要な『問題を判別する力』『問題に適した解法を選び取る力』がなかなか伸びていかないからです。
実際のテストや仕事の現場でどの法律を参照するかを決めるのはほとんどの場合、自分自身です。
その点交互練習や多様練習を積んでいれば、雑多な中から適切なものを選び取る訓練を積んでいることになり、実務で役立つ力が付きますね。
習得に時間がかかるため、短期で覚えなければいけないようなものに対してはこの交互練習や多様練習は向きませんが、
- 試験まで、まだ時間的に余裕がある
- 一度覚えた内容を忘れてしまい使いこなせない自分が悔しい
そんな人にはぜひ試してみてほしい方法です。
▼詳しくはこちらの本で解説してあります。
弁護士事務所のデスクワークと行政書士の勉強で疲れた体はしっかりケア

弁護士事務所というデスクワークをこなしつつ、仕事終わりには行政書士の勉強を毎日1時間半~2時間程度続けるRさんはひどい肩こりに悩まされることもあります。
ある時、物を取ろうとしただけで息がつまるような背中の痛みを感じ病院へ。
なで肩とストレートネックからくる酷い肩こりの痛みが背中全体へ広がってしまったのが原因だそう。
- お風呂で温める
- 軽いストレッチなどがする
そもそもなで肩で、ひどい肩こりを起こしやすい女性は、資格勉強を続ける際には特に意識してケアした方がいいですね。
飽きたら変える。それがノマド型勉強女子のやり方。

Rさんの勉強場所は実に多彩。
- 家
- 図書館
- 職場の近くの喫茶店
- ドトールやスタバなどのコーヒーチェーン
- 社内の自分のデスク
- 家族旅行先の沖縄(!?)
勉強中はノートやテキストを色々拡げて使いたいため、広めのゆったりした席で勉強することが多いです。
ポイントは『飽きたら環境を変える』こと。
もし家や同じカフェなどでばかり勉強していて集中力が保てないなどしているようなら、Rさんのようにありとあらゆる『お気に入り勉強場所』をいくつかストックしておいて、うまく使い分けると一科目で単調になりがちな大人の勉強も、張り合いが出てくるかもしれませんね。
行政書士の模試は最高のテキスト!『テスト効果』を引き出す
「実力診断テストをやったら結果が散々…」
と落ち込むRさん。行政書士の勉強を続ける方にはあるあるですよね。
でもこれは実は学習の観点からみると良いことなんです。
『テスト効果』をうまく取り入れることで短期間で効率よく学習することができるからです。
テスト効果とは?
テストを『思い出す訓練をする勉強ツール』としてとらえれば、こんなに有益なものはありません。
成果につながらない間違った勉強法の一つに『インプットばっかりし過ぎ』というものがあります。

知識というものは必要な時に最適なものを自分の脳から引き出すことが最終目標であるはずなのに、勉強し始めると
「あれも読まなきゃ」
「コレも覚えなきゃ」
頭に詰め込むことばかりに気を取られてしまいます。
これは引き出しに上からどんどん物を詰め込んでしまい、いざ使うときにはどこに何が入っているかわからなくなってしまうのに似ています。
脳の引き出しを整理整頓するには、しょっちゅう思い出す訓練をするのが一番効果的。
そのために『小テストを繰り返す』のがおすすめです。
思い出す練習をたくさんすることで学習の内容や記憶が強化され、様々な状況でも覚えたことを引き出すことに脳が慣れていきます。
これが『テスト効果』です。
大人の勉強にテスト効果をうまく使うには?
テストを学習のツールとしてうまく使うには、テストを受けてしばらく経った頃、内容を忘れかけたころにもう一度結果を見直して、間違えた個所を確認するのが一番効果が高いです。
Rさんも模試の結果を受けて
- 文章を読んでいる途中で混乱して最後まで読み切れていない
- 要件と効果が整理できていない分野が多い
などのよう苦手な部分を自分で具体的に把握していましたが、テスト直後に一回だけ確認するよりも、日を開けてもう一度同じ内容の問題を解いてみることで苦手分野の知識がより強化されます。
苦手な分野を克服しようと新しい教材に手を出すよりも、過去に学んだことを思い出す練習をする方が断然定着度が高いこともわかっています。
自分にピッタリの参考書は、頭の中にすでに入っているということですね。
行政書士の勉強で下がったモチベーションに効く名言
モチベーションを支える言葉
毎日行政書士の勉強を続けるRさんですが、時にはモチベーションが下がってしまい、旦那さんに泣き言を言ってしまうこともあります。
しかしそんな時も
「やると決めたのは自分だし、やり始めたのも自分。」
という言葉で自分を奮い立たせて勉強を続けています。
勉強する全ての大人女子に読んでほしいスピーチ
一時話題になった、社会学者で認定NPO法人『ウィメンズアクションネットワーク』理事長の上野千鶴子さんの東大入学式での学生たちに向けたスピーチ。
女性が勉強することに対する現状をストレートに評した過激な内容に、賛否両論が巻き起こり、物議を醸しましたね。
上野さんは大学で学ぶ価値とは、「すでにある知を身につけることではなく、これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身に付けること」だと説きます。
それぞれが違う人生を生き、置かれた環境や仕事もバラバラな社会人が勉強を続けることも実は「自分専用オーダーメイドの智慧」を探求していくことではないでしょうか?
Rさんもこのスピーチを受けて「答えのない問いに満ち溢れた世界で、自分と向き合って一つずつ答えを選び取り、そこから学び続ける生き方を、ずっとしていきたい。」と決意を新たにして頑張っています。