安月給でつまらない仕事を続けているとだんだん気持ち良くなってくるメカニズム




  • こんな給料も安いうえにキツイ仕事なのに、なんで先輩たちはガムシャラに働けるんだろ?
  • 昔は「こんな安月給の仕事なんてすぐに辞めてやる!」と思ってたけどすっかりなじんできちゃったなぁ。

こんな風に思ったこと、ないですか?

 

じつはこれにはきちんと心理学的な裏付けがなされていて「自分に嘘をつき続けると人間はその嘘を正当化し、嘘ではなかったことにする」というのがあるんですね。

安月給に文句ばっかり言ってるのにずっと同じ仕事を続けてる人、周りにいません?

気をつけないとあなたもそうなっちゃいますよ。

安月給で働き続けるには理由が必要になる

安月給な上に、本来自分がやりたかったことではない仕事を長く続けていると、人間は逆にその仕事にプライドを持つようになります。

なぜなら人間は自分に嘘をつくと「自分に嘘をついたことのストレス」に耐えられなくなり、「自分はこの仕事が向いてるんだ」という理由を後から付け足すことで嘘をついていなかったことにするからです。

誰だって安い給料でつまらない仕事を続けたいわけないじゃないですか?

それでも世の中のほとんどの大人たちがそう思いながらも今の仕事を抜け出せずに同じところにいついてしまうは後付けの理由がメッチャ上手いからなんですね。

これはレオン・フェスティンガーというアメリカの心理学者の方がまとめた『認知的不協和』という理論に基づくものです。

つまらない仕事を続けるのと洗脳は手口が同じ

中国共産党は朝鮮戦争で拿捕したアメリカ兵捕虜に対して『共産党の良いところをひたすら書き出す』という簡単な作業だけであっさりと洗脳に成功しました。

資本主義、自由主義の思想から共産主義思想への『転向』ですね。

本来であればアメリカ兵にとって『悪の思想』である共産主義を褒めるなんて事はあってはならないわけです。

しかし、アメリカ兵は拷問も無しにアメ玉やタバコというちょっとしたご褒美に釣られて敵の思想を褒め称えるという「くだらない仕事」を続けてしまった。

そうするとどうなるか?

 

「共産主義は素晴らしい」と嘘をつき続けた

敵に捕まった上に嘘をついてしまったというモヤモヤ、それを抱えるストレス

嘘をついてしまったという事実は変えられない

「いやぁ、アレは嘘じゃない。共産主義にも良いところはあるんだから」と自分自信を曲げてしまうことでつじつまを合わせる

洗脳完了

こんなことが拷問も無しに簡単に行えるんです。

安月給であるほど仕事にプライドを持ててしまう

タチが悪いのが報酬がアメ玉やタバコなどのちょっとしたものだったことです。

これが高い報酬を受け取るために自分に嘘をついていたのなら「報酬のためには仕方なかった」という言い訳も立ちます。

しかし、そうではなかった。

チンケな報酬のために今まで自分が命をかけて大切にしてきた思想を汚してしまったんです。

この事実は自分の存在理由を揺るがすほどに大きなものなります。

 

安月給しかもらっていないのに貴重な人生の時間を誰でもできるようなつまらない仕事に使ってしまったという変えられない事実

自分の人生そのものがくだらないと認めてしまいたくない

「いやぁ、あんな仕事にだって色々コツがあって難しいんだ。誰でもできるようなことじゃない。あの仕事を続けた自分は素晴らしいんだ」

 

これが「安月給な上につまらない仕事だ」と自分が一番わかってるくせにその仕事を続けてしまうことで、逆にそんな仕事を自分で正当化してしまう心理です。

つまり、自分を自分で洗脳してつじつまを合わせるんですね。

「安月給だけど楽しい仕事」という洗脳にかからないためには?

こうならないための方法はシンプルに2つしかありません。

  1. 『高い報酬』をもらうことでつまらない仕事を続ける自分を正当化するか
  2. 嘘をつくこと自体を辞めるか

このどちらかでしか『くだらない仕事な上に安月給だけどいい職場』という洗脳は解けません。

①の場合であれば具体的には『出世』ということになりますね。

実際世の中のほとんどの大人たちは「嘘をつき続けた自分を正当化すること」と「実際に自分自身に洗脳されてしまっていること」の間でフラフラしながら出世を目指しています。

心の平安を保つためには出世するしか自分を正当化できません。

しかし出世の見込みもない、もしくは出世しても昇給がたかが知れているようでは自分に嘘をつき続けた挙句、何の報酬も得られないという最も残酷な結果になりかねません。

②の場合、つまり『自分に嘘をつかない』

どういうことかといえば、つまらないものはつまらないと言うことです。

  • 「こんな仕事、本当に自分の大切な人生をかけてやるものなのかな
  • 「こんなことを続けて本当に将来自分がなりたい自分に近づけるのかな?」

その答えが「NO」であるならこれ以上今の仕事を続ける理由は見当たらないはずです。

こういった「当たり前を疑う」という哲学的な教育が進んでいる欧米で、生涯平均転職回数が10回を超えているのも理解できますね。

ちなみに日本は3回だそうです。

あなたは今の自分の仕事に誇りを持っていますか?

安月給の言い訳に「自分に向いてるから」とか「人間関係がいいから」とか後から理由を見つけていませんか?

もしギクリとするなら今のうちにキチンと動き出さないと、若い頃の自分に対して、『自分の可能性をつぎ込んで得たもの』をキチンと説明できなくなります。










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