やっぱ今の仕事向いてないわ…
やってみたいと思って選んだ仕事なのに、結局自分に合わなくて辞めたくなっちゃう
自分に向いてる仕事が確実にわかる方法ってないのかな?
どーも、ニート上がりの子育てパパ、丸ゴリ(@maru19840229)です。
現在、日本国内にある職業の種類は1万7000種とも言われています。(厚生労働省編職業分類2011年改訂版)
さて、この中から自分に向いてる仕事を探すには実際に働いてみるのが一番わかりやすいということで働いてみるとすると
22歳から67歳まで現役で働くとして、1万7000を45年で割ると約378。
一年間で378個、毎日休まずダブルワークという職業体験を毎年続けると68歳になった頃にようやく

と経験から判断できるようになるわけです。


そもそもそんなことをやっている人は一人もいないわけで、それなのになぜみんな自分の仕事を選ぶことができるんでしょう?
適職診断だけでは自分に向いてる仕事を決めきれない
よくある職業の中から自分に向いてる仕事を探すのであればこういった『診断テスト』を受ければ、今この場で答えが出ます。
もし診断テストで自分に向いてる仕事が
業務内容:山奥の落ち葉の数を数える
給与:手取り9万円(社保無し)
勤務形態:一日8時間(残業有り)
とかだったらやりますか?って話で、やるわけないですよね。
まぁ、実際にこういう仕事ってあって、けっこういいビジネスになってるらしいですけど(笑)
みんな自分に向いてる仕事を教えてほしいとは思ってるくせに、いざ向いてる仕事を教えられるとやりたくなくなったり、尻込みして、素直に受け入れて行動しない。
客観を素直に受け入れるには、自由な職業選択が可能な現代だからこそ、前述の45年間で1万7000の職業を体験するか、トコトン自分と向き合わされるという苦行を経てからじゃないと判断がつかないんですね。
あの仕事はどうだろう?
自分が本当にやりたいことって何だろう?
この「自分と向き合う」という苦行を経て、だいたいの人は「自分はこれがやりたかったんだ!」という答えに辿り着くわけですが、これにもさらなる落とし穴が待っています。

好きかどうかで向いてる仕事を選ぶ危うさ
診断テストで自分に向いてる仕事を教えてもらっているにもかかわらず、最終的にその職業に就くかどうかに大きく関わっているのは案外「好きかどうか」という単純な動機だったりするんですね。
でも好きなものってけっこうコロコロ変わりませんか?
音楽が好きだと思っていたけど、だんだん同じようなアーティストの曲しか聞かなくなったり、
ファッションが好きだと思っていたけど、SNSで発信してもフォロワーも増えないし、今じゃなんとなく同じようなファッションに落ち着いてたり。
人の好きなんてコロコロ変わるのにそれを基準に仕事変えなきゃいけないとしたら、そりゃ苦しいよねっていう。


こういう移ろいやすい自分のメンタルと、実際の職業の間での葛藤を繰り返していると30になる頃にはだいたいメンタルボロボロで、睡眠不足なんかも重なって見た目の老け方もヤバいことになってる。

『自分の強み』だけで向いてる仕事が決まる異様な世界
星の数ほどある職業を一通り体験してから自分に向いてる仕事をチョイスすることは難しいし、
かといって好きを基準に仕事を選んでも、その『好き』がコロコロ変わるのであまり当てにならない。
福岡伸一先生の『動的平衡』を読むとわかりますけど、人間の体の全細胞は1年もあれば完全に入れ替わって違うものになっているそうですよ。
久しぶりに会った同級生がなんだか前と違う感じがするのはそのせいです。
社会的にも本人的にも同じ「山田太郎」として存在していますが、目の前の物体は実は自分の知っている山田太郎からはだいぶコピーが重ねられた「新・山田太郎」なので以前の物となんだか違う感じがするんですね。
一年前の他人が決めた基準に沿って今の自分が向いてないと感じる仕事を続けるのもなんだか違う気がします。
では最近流行の『自分の強み』を見つけるのはどうでしょう?
僕の意見としては自分の強みを見つけるのはとても大切なことですし、いいことだと思います。
しかし、それを誰かが用意した職業に当てはめて考えるのは無理があると思ってます。
どういうことかというと自分の強みというのは仕事や困難への取り組み方、その人なりの問題解決への道筋の付け方の傾向であって、「この職業にはこういう性格の人が向いてる」ということとは関係がないです。
なぜならば、その職業に向いてる性格的傾向があらかじめ決まっているのであれば、その職業に就いている人はみんな同じような性格ということになります。
そうではないことは普通に社会人であったり、人と触れ合う経済活動をしたことのある人であれば誰でもわかります。
お店に行けば色んな性格の店員さんがいるけれども、長く働いている人は多いし、全体としてうまく回ってます。
そうでなければささっさと潰れてますからね。
むしろ、似たような性格同士の仲良しクラブの延長のような組織なんて、問題に対してみんな同じようなアプローチを取るはずなので組織としてはもろいですよね。
この辺りは『働かないアリに意義がある』などを読んだことのある人であればわかるはず。
自分の強みは仕事に就いた後に活かすものであって、自分に向いてる仕事を探すための要因にはならないです。
- 全部の職業を均一に比較することもできない
- 自分が好きだと思ったことも一時の思い込みに過ぎない
- 自分の強みだけを発揮できる職業があらかじめ世の中に用意されている可能性は極めて低い
この事実を全く持って誰も伝えずに、「ハイ、今日からあなたは社会人です。1万7000の仕事の中から自分に向いてる仕事を選んで頑張ってください」と放り出されるんですから社会という現代のサバンナは残酷ですよね。

自分に向いてる仕事を探すよりも大切なこと
そもそも『自分』をスタート地点において出来そうな仕事、向いてる仕事を探すこと自体がどうなんでしょう?という問題。
だってやったこともない仕事の内容なんて、今の自分にできそうかなんてわかるわけないじゃないですか。
そんなもん、みんなわからないですし、受け入れ先の会社の人間にだって正直わからないんですよ。
そんな「自分がその仕事に向いてるかどうか」なんてあいまいな条件が多すぎるものを軸に考えるから間違えるんです。
不正解しか用意されていないクイズみたいなもんです。
もっと確実で、わかりやすくて、客観的に定量化できる仕事選びの基準ってないんでしょうか?
答えはシンプルで、儲かってる業界を調べればいいんです。
仕事のストレスの大半は「自分じゃどうにもならないことを要求されて困ってるとき」です。
その最たるものが稼げないこと。
とくに会社自体が稼げていない場合はその圧力が内側に向くことが多く、社員に対して無茶な要求が増えてきます。
「予算は使わずに、売上上げろ」的なやつですね。
でもそれって社会全体が必要としてもいないものを必死に売ろうとしてる社長や幹部社員に付き合わされてるだけで、個人の努力じゃどうにもならないことの方が多いですよね。
川の源流が干からびてるのに、スプーンで他の川から水引っ張ってこいとか、無理じゃね?って思いません?
だったら水がじゃぶじゃぶ流れてる川にこっちから行けばいいじゃん、ていう。
会社なんて儲かってれば、目の前のこときっちりやってるだけで評価されるわけですから、いちいち「自分はこの仕事に向いてるのか」なんてマイナスな要因を自分の中からほじくり返すようなことする必要はなくなります。
儲からない変な場所にいるから適性とか、うまくいかない原因を探さないといけなくなるわけで、うまくいってれば自分を責めるどころか自信にだってつながります。
仕事がうまくいくか、稼げるかなんて儲かる場所取りしてからですよ。
しかも『儲かってる業界に乗っかる』ようにすれば、自分の『好き』に振り回されることがなくなるんですよ。
自分がその仕事や商材が好きであろうが、飽きてしまおうが、社会全体の景気の流れには1mmも影響しません。
その仕事に飽きてしまっても同じように稼ぐことはできますから、そのまま続けるもよし、頃合いを見計らって次なる儲かる業界へ転職するもよし。
『やりたくもない仕事な上に稼げない』という社会人のメンタルを最も強力に破壊する状況に陥る可能性が極めて低いのがいいですよね。
だってさー、数年後に今の仕事に向いてないって気付いちゃったとしてさー。
稼げない業界にいた場合→ただの無駄な時間。市場価値も上がらない。
一応稼げる業界にいた場合→金は残るし、稼げるポジションにいた経験は貴重で転職の際にも堂々と言える。
どっちがいい?っていう。
— 丸ゴリ (@maru19840229) 2019年3月28日
自分に向いてる仕事は何か考えるのもいいけど、20代や、新卒未経験でそれが正確に見つかる人って果たしているのかなw
そんな禅問答から社外に入る前にスプラトゥーンかなんかだと思って「どこのステージならポイント稼げそうか?」考えた方がいいんでない?— 丸ゴリ (@maru19840229) 2019年3月28日
おまけ:儲かる業界を簡単に調べる方法
儲かってる業界を簡単に簡単に調べる方法ってあるんですよ。
投資が活発な業界、つまり株価が上がってる業界を調べればいいだけです。
投資家っていう社会や金の流れに敏感な無数の人たちが「この先儲かる」という判断の元、実際に金を流し込んでいるわけですから、その時点で儲かっていますし、実際にこの先も儲けるための手段が取りやすかったりするので、実際に儲かります。
これが前述の川の流れで言うところの『水がジャブジャブ流れてきてる状態』ですね。
具体的な儲かる業界の調べ方で一番簡単なのはこの雑誌を1冊見れば十分じゃないですかね。
「うわー、もったいぶった上にずいぶんベタなもの出してきたなー」と思われるかもしれませんが、この雑誌良いですよ。
カラーとイラストで投資に興味がない人でもわかりやすくなってますし、「今どんな業界が儲かってるのかなー」ぐらいのつもりで見るならこれぐらいで十分です。
あとはやっぱり税金の使い道、国家予算の振り分け方をみておくのもいいですね。
結局、社会に回る金の原資は国が出す予算ですよ。
国が投資しようとしてるってことはその業界が上手くいくように法整備などもしてバックアップしていき、最終的には税収を上げたいわけです。
なんとなく金を出しているわけでなく、税収か選挙の票というリターン、『旨味』があるから金を出すんですね。
川の流れに例えるところの、水がジャブジャブ湧き出る源泉みたいなものです。
まとめ
- 日本の職業の数は約1万7000もあり、経験をもとに自分に向いてる仕事を判断するのは宝くじレベル
- 『好き』を仕事にすると、その気持ちが変わってしまうたびに転職しなければいけなくなる
- 『自分の強み』は職業選びの基準ではなく、仕事への取り組み方の個性にしかならない
- 自分を基準に向いてる仕事を探すより、社会的に儲かってる仕事を把握して、どこを選ぶかで考える方が自分の適性に振り回されなくて済む
自分に向いてる仕事を探したいのであれば、逆説的ですけど『世の中にある仕事をうまく使う』ぐらいの図太さが必要です。
得るもの得たらさっさと次!基準はいつだって『目指すべき自分の姿に近づけるか?』です。
「自分はこの仕事に向いてない」とかダウナー期に入っちゃう人は、仕事に自分を合わせ過ぎなんですよ。
自分に向いてる仕事は何かなんて悩むなんて、犬が自分の尻尾追いかけてその場でグルグル回ってるぐらい、不毛でシンドイことだと思ったのでTシャツにしてみました。
自分の尻尾は食べられないので、エサが豊富な場所を求めてウロウロするのが生物の最適解です。https://t.co/LrrhbMODXZ pic.twitter.com/sDeHXVEKwG
— 丸ゴリ (@maru19840229) 2019年4月3日