今月、残業時間多すぎて上司に睨まれてるけど、サービス残業でもしないと終わらない。
休日出勤してでもやれと指示された。もう休日出勤でもなんでもいいからさっさと終わらせちゃおう。
そんな無茶苦茶な指示ばかりする上司や会社の風潮に困らされていませんか?
こういったことが自分の会社では当たり前のようになってしまうとついつい思考停止して受け入れがちですが、
これを続けていると、とんでもない悪事に手を染めることにもなりかねない危険性があることは把握しておきましょう。
あの歴史的大罪と原因となる構造は全く一緒なので。
この記事の目次
本当の悪の始まりは何も考えずに理不尽な上司の言う事を受け入れて働いてしまうこと
理不尽な上司からの指示や法律違反と思われるような業務命令を
「会社の指示だから」
「自分が決めたわけじゃないし」
と思考停止して、何も考えずに実行してしまうこと。
これはナチスがユダヤ人600万人を「業務として処理した」大量殺戮と全く同じ構造です。
確かに人の命を軽々しく「処理」した歴史的大罪に比べるのは話が飛躍しすぎと思われるかもしれません。
しかしこのナチスによる大量虐殺も、関わった人々がよく考えずに組織の風潮や、上層部から指示をそのまま受け入れた結果でした。
このナチスによるユダヤ人600万人の大量虐殺を指揮したトップ、アドルフ・アイヒマンはなんてことは無い、普通の小さいおじさんだったそうです。
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600万人もの人間を「ユダヤ人だから」という理由だけで家畜以下の扱いで惨たらしく殺し続けた。
さぞかし強い憎しみや信念を抱いた人間の皮を被った恐ろしい『悪人』だと思うじゃないですか?
決してそうではないんです。
現場でひたすらユダヤ人を処理し続けた人たちも、それを支持し続けた人たちも
「いやぁ、なんかやれって言われてるし」
こんな感覚で自分の信念など特になく、言われるがままにまじめにコツコツと人間を殺し続けました。
つまり、「何も考えていない普通の人が一番の『悪』になり得る」ということです。
理不尽な上司が強要する休日出勤、サービス残業は自分自身に対する『悪』ではないか?
そうは言っても企業のコンプライアンスが叫ばれるようになった今、なかなか明確な社会悪、法律違反を行う会社も少なくなりました。
しかし身内である従業員の扱いに関してはどうでしょう?
「クレーム処理や個人の資料作成はサービス残業してでもやるのは仕方ない」そんな風潮が会社で当たり前になっていませんか?
いつもの理不尽な上司の指示だからと言って休日出勤扱いでゴルフ接待や、送り迎えの車出しをさせられたりして、まるで社長や役員の家来のように扱われていませんか?
「いやぁ、昔からこういうものだから」
そうやって今のシステム、理不尽なものを当たり前のものとして淡々と受け入れ、
これを自分で実行してしまうのはナチスがユダヤ人に対して虐殺を行った構造と変わらないと思うんですよ。
自分を痛めつけることに無思考、無感覚になれるんですから。
自分に対して最初から悪事を働こうとして嫌がらせをする人はいません。
自分に対する悪事は自分でも気がつかないうちに自分で行ってしまうんです。
自分が貴重な人生の時間を使って尽くしているものがどういうものなのか、キチンと理解しておかないと「会社教」というエセ宗教にマインドコントールされたまま40代後半で放り出されますよ。
会社や理不尽な上司から間違っていると感じる指示を受けたら
今のシステムの中でうまく立ち回ることばかりに気を取られていると、知らず知らずのうちにそのシステム自体が自分にとって良いものなのか、悪いものなのか、わからなくなってしまうことはよくあります。
休日出勤やサービス残業など、理不尽な業務をしなければいけなくなった時には
『そのシステムに尽くすことが自分の将来にとって幸せをもたらすものかどうか』
これをよく考えなくてはいけません。
「正しいことをしたければ偉くなれ」ではないですけれども、戦略として今は面従腹背、理不尽も受け入れてのし上がっていくというのであればそれはかまいません。
ですが休日出勤、サービス残業をすんなりと受け入れてしまう人の中にそこまで戦略的なことを考えている人がどれだけいるでしょうか
そうならないためにも「本当にこのままで大丈夫か?」という批判的な視点を持つようにしましょう。
一番許してはいけないのは理不尽な上司からの指示を無思考、無批判で受け入れてしまう自分の中の無自覚な小役人です。
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