情報収集のためにネットニュースやTwitterを眺めていても、なかなか有益な情報が見つからない
教養をつけるために本を読んでいてもイマイチ内容が頭に残らない、読書という浪費に終わってる気がする
ニュースで流れている政治や経済、国際社会の問題に何の意味があるのかわからない、自分には関係ないと思う
どーも、学生時代まともに勉強せずに過ごした方の丸ゴリ(@maru19840229)です。
日々の情報収集、いわゆる「インプット」。
効率的に行えていますか?
一口に情報収集といってもネットがこれだけ普及して情報が溢れる中、何が必要か判断するだけでも大変ですよね。
「これぞっ!」という情報を得たと思ったら何のエビデンスもないガセネタだったり。
何か良い情報は無いかと探し回るうちに、ただのネットサーフィンで終わってしまうことも珍しくないはず。

毎日こんな風に流されているのは有益なインプットができてるとは言い難いですよね。
そんな時こそ情報収集の原点、「新聞」に立ち返ることをおすすめします。
もう一度見直したい新聞のメリット
- 月額数千円の高額なサブスク契約の元、プロが責任を持って取材、編集した情報なので高品質
- 年収1000万越えの社会的な地位の高いクラスの新聞購読率は92%と高く、社会人としての必須科目と言える
- 電子版ならネットニュースと同じ端末で閲覧でき、毎日必ず届くので検索の時間が0で無駄がない
もし何年も主観による情報収集、インプットを続けていて、何の成果もあげられていないのであれば、自分自身で良いと決めつけている方法自体を見直す必要があるかもしれません。
今日はそんな新聞の価値や、おすすめの読み方、お財布に優しい新聞の取り方についてお話しします。
ビジネスマンの情報収集の質を判断する基準はたった一つ
インプットの価値って結局、それを得たことでどれだけ稼げるようになったか?
これでしか測れないと思うんですよね。
たくさんの本を読むとか、Twitterですごい人見つけてフォローするとか、気になること検索するとかは浪費。コンビニでポテチ買うのと同じレベルだと思っておいた方がいいです。
まぁ、ポテチうまいですからね、たまには食べるのもいいんですけど、ポテチにも栄養があるとか、食事の代わりとか言い始めたらヤバイですよね。
2019年のベストセラー作家になるのでは?と個人的に思っている山口周さんの『知的戦闘力を高める 独学の技法』でも「ガベージイン、ガベージアウト」という言葉で紹介されていましたが、ゴミを食べたらゴミしか出てこない。
まさしくそうで、良いアウトプット=自分の収益に繋がるような成果物、これを出すところまでがインプット。
ゴミのような情報をインプットしているうちはゴミのようなアウトプットしか出てこないということです。
では自身のアウトプットが世間的に評価され、稼ぎまくっている人たちはいったい何をインプットしているんでしょう?
池上彰実践しているビジネスマンにこそおすすめの新聞の読み方
今やテレビで見ない日はないというぐらいその知識に世間が注目し、書店では色々な著書が平積みされている「解説おじさん」の池上彰さん。
この方は毎日13紙もの新聞に目を通すそうです。
池上彰が毎日読んでいる新聞
- 朝日新聞
- 朝日小学生新聞
- 毎日新聞
- 毎日小学生新聞
- 読売新聞
- 産経新聞
- 日本経済新聞
- 東京新聞
- 中国新聞
- 神戸新聞
- 京都新聞
- 信濃毎日新聞
- 大分合同新聞
こんなに大量の新聞に目を通しているなんて驚異的ですよね。
それこそ、一日中新聞を読んでいるのかと思いきや、それにかけている時間は一日せいぜい1時間20分程度。
ポイントは全部読もうとしないことです。
新聞の「見出し」には、「この記事にはこんなことが書いてある」と簡潔に要約されているので、簡単な内容はつかめます。「今日の1面は、この3つの話題だな」「『◯◯新聞』はこのニュースに力を入れてトップ記事にしている」などと、比較しながら見ていくわけです。2〜3紙程度なら、慣れれば10分もかかりませんよ。
忙しいビジネスマンのインプットの効率を最も高めてくれる新聞
ネットニュースや自分が興味のあるビジネス本にばかり傾倒して、世間一般のことに無関心なんて人も、特に若い人には多いんじゃないんでしょうか?
しかしその手の情報、特にネットニュースは情報の出どころ、ソースがあいまいで、きちんと取材をしていない素人が書いていることも多いです。


それに比べて新聞というのはいわば『情報のプロフェッショナル』が自分たちの責任とメンツをかけて発行しているというクオリティが担保されています。
例えば、政治家や企業のトップから独自の情報を引き出すために、早朝や深夜というタイミングを見計らって不意打ちの取材をかける“夜討ち朝駆け”。
働き方改革が叫ばれるようになった今でもこの手法は生きていて、5:00~6:00には家を出て取材、夜討ちを終えて帰宅するのは23:00なんてことはごく当たり前だそうです。
新聞社に入れるような教育を受けた一流の頭脳を持つ人たちが、まさしく命がけで集めた情報の結晶が朝と夕の2回、あのボリュームで発行されると思えば『新聞』って改めてスゴイ情報源ですよ。


新聞は複数購読するからこそ情報収集の効率が上がる。その理由とは?
新聞には独自の『編集権』というものがあり、嘘は書けないが書く内容とボリュームを選ぶことはできます。
時の政治家の選挙当選のニュースを伝える際に
A紙 『丸ゴリ氏 圧勝』
B紙 『丸ゴリ氏当選 落選のひよこ氏も45%の得票率で善戦』
と書くのでは事実は変わっていないものの、かなり違った印象になりますね。


そういうわけで自分の情報源が偏らないように複数購読して情報の公平性を自分で保っておかねばなりません。
複数の新聞を見比べた時に見えてくる『差』こそがその話題の論点だったりするわけです。

新聞を読んだことがないビジネスマンがざっくり理解するための各新聞社の特徴
読売新聞
- 発行部数、世界一(朝刊の発行部数1000万部以上)
- 生活に根差した庶民的な記事が多い
- 海外支局が多く、中東やEUなどの国際情勢が詳しい
朝日新聞
- 戦前より発行される新聞業界の権威的存在
- 「権力の監視」というジャーナリズムに立った論調で政権には批判的
- 知的、所得水準の高い読者層が多く、「エリート、役員クラスが読む新聞」といったイメージ
毎日新聞
- 読売、朝日と並べて「三大紙」として並び称されることも多い日本最古の日刊紙。
- 論調は、中道(右でも左でもない)でリベラル(政治的にも経済的にも自由で個人主義)だが、記者によっては保守的な人もいたりして、一紙で様々な視点が得られる
- 読者層は比較的高齢な人が多い
産経新聞
- 全国紙としては最も右寄り、保守的な傾向を持つ新聞
- 発行部数こそ少ないものの、「政権ではなく、あくまで国家」を尊重する姿勢が支持され、根強いファンも多い
日経新聞
- 経済や産業の記事の比率が高く、それに関連した社会、政治の記事も充実している
- 政治的立場は中立で、良くも悪くもビジネスライクな姿勢で報道される
- 年収1000万越えのビジネスマンに最もよく読まれており、成功への登竜門的位置づけ
東京新聞
- 日経新聞を超える350万部の朝刊発行部数をほこる新聞
- 首都圏の情報が豊富で、文化、芸能関連の記事も多い
- 東日本大震災をきっかけに「反原発」の姿勢を打ち出したことで、より個性が強まった
新聞複数購読するなら電子版がおすすめ
電子版なら狭い電車内でも邪魔にならない上に、溜まった古新聞を片付ける手間もありません。
新聞を購読するといっても満員電車なのにガシャガシャと音を立てて新聞をめくる迷惑おじさんにはなりたくないですよね。
しかも読みたい本も持ち歩いて、新聞までカバンに挿してじゃ、頭を鍛えたいのか、筋肉を鍛えたいのかよくわからなくなってきます。
新聞を購読する、特にきちんと複数購読をするのであればやっぱり電子版というのが正解じゃないでしょうか。
たしかに紙は視認性の上で優れているんですけど、人間、めんどくさいことや心理的ハードルが高いことはやらなくなってしまいますからね。
せっかくお金を払ってまで情報を得ようとするわけですから、自分にとって一番快適なやり方にすることでより効率的に情報を消化することができます。
しかも電子版は紙版に比べて安い。
昔ながらの新聞紙面をそのまま残した「デジタル紙面」にこだわらずに、記事の情報だけを読むだけであれば朝日新聞や毎日新聞では1000円以下のプランも用意されているので、雑誌一冊買うのと大して変わらない値段で、信頼度の高いニュースを得ることができます。
ビジネスマンの筆者が購読しているお得で効率的な新聞の読み方

そんな人におすすめなのが一か月分の新聞各社の記事をまとめた雑誌「新聞ダイジェスト」です。
主要6紙の一か月分の新聞記事を、項目ごとに整理してあるので、忙しいビジネスマンが手軽に時事問題をインプットしておくのに最適です。
これ一冊で主要6紙の新聞記事のポイントを押さえておけるのはかなりコスパイイですよね。
時間がないビジネスマンは新聞以外もざっくり拾い読み
新聞の各紙複数購読と合わせておすすめなのが楽天マガジンによる『雑誌の乱読』です。
いまや本屋で立ち読みしなくても、様々な雑誌を家でゴロゴロしながら読み漁れる時代になりました。
その数およそ250誌以上。
しかも月額380円という雑誌1冊にも満たない金額で。
情報収集を怠るビジネスマンに待っている末路
僕は別に職業作家でも、企業の経営陣でもないですから、無理して何紙も新聞を購読して家計を圧迫するのもばからしいのでやりませんが、情報源が自分の興味があることのみに偏り過ぎると、特に30過ぎてからはアホさが際立ちます。
新聞を読んでいる割合を年収別にみたところ、「年収1,000万円以上」が最も高く92%。このほか、「700~1,000万円未満」が74%、「500~700万円未満」が54%、「300~500万円未満」が56%、「300万円未満」が55%となり、年収700万円未満の層では購読者は5割台にとどまった。
同社は「日々の情報に敏感な方の方が、会社や地位もそれなりに高くなっていたりするので、(新聞購読の)影響があるのではないか」と推測している。
新聞を読まないせいで年収が低いとは一概に言えませんが、年収が高い層は新聞ぐらい当たり前に読んでいるといえますね。
普通に会社員してて、取引先と話す時に、経済の話一つまともにできないようだと「コイツ、大丈夫か?」ってなりますし、貧乏な人って周りのことに興味のない独りよがりな人が多いのは、以前こちらの記事でも触れたとおりです。
新聞の発行部数は年々減少してきていて、2018年の発行部数は2000年の7割程度まで落ち込んできています。(参考リンク:新聞の発行部数と普及度)
20代の若者の新聞購読率が低いのは元からだとして、顕著なのは30~40代の働き盛りの世代。
この層の人たちも新聞を読まなくなってきている。(参考リンク:総務省『平成30年版 情報通信白書』)
つまり徐々に知らないことが増えてきている、無知になりつつあるといえます。
逆に言えば、誰もが「今さら新聞読んでるとか、バカじゃねーの?」って言い始めてる今がチャンス。
だって新聞のクオリティは落ちてないんですよ?
それなのに読まない人が増えているということは自分だけ良い情報を独占できるということじゃないですか。
「バカじゃねーの?」って言ってる方が、実はどんどん無知になっていっているという、この構造を利用しない手はありません。
たしかに新聞って読み解くのが難しいんですよね。だからみんな読みやすいネットニュースに逃げちゃう。
それに加えてネットって情報が自分の入力したものや視聴履歴によって、次に出される情報が最適化されちゃう。
例えるなら、『超おせっかいな執事ロボ』がスマホに常駐してるようなもの。



しかしこれを続ければ視野はどんどん狭くなっていくという末路を辿る羽目になります。
仕事や生活が最適化されて、無駄がなくなり始める30~40代こそ、自分の興味の外側のことを見つけられる仕組みを整えましょう。