学生向け学習サポートアプリ、『スタディサプリ』が大人の学び直しにも使えることを発見した丸ゴリ(@maru19840229)です。
新書と同じような値段でカリスマ塾講師の授業が見放題って、やみくもに本屋をさまよってハズレ本引く確率考えたらかなりコスパ良いんですよ。
数年前に、佐藤優氏(以下まさる)の『読書の技法』を読んだのをきっかけに高校の『世界史B』の教科書を買い込んで世界史の通史を独学したんですが、かなり知識がおぼろげになってきたので、
伊藤賀一さんという講師の授業を貪るように聴いています。
スタディサプリの講師・伊藤賀一の世界史は溢れ出る不謹慎さが止まらない
伊藤賀一さんの授業の何がいいって、すげー不謹慎。
特に近現代史というデリケートな部分。
普通の社会科講師ならPTAにビビッて教科書の朗読に終始するか、桑田佳祐の歌よろしく、3学期に駆け足でササっとやってやる過ごすものですが、伊藤賀一さんの授業は一味違う。
第二次大戦の日本や列強諸国の取った足取りを軽妙な関西弁でコケにし倒します。
日本が1933年に国際連盟を脱退した件なんてほとんどふざけてる、しかしわかりやすい。
TV-CMでおなじみの英語の関先生ほど有名ではないけれど、なにやらこの人も勉強したい大人界隈ではけっこう幅を利かせてる人みたいですね。
伊藤賀一の世界史はそのまま聞くのはもったいない
伊藤賀一さんの話はおもしろいんですけど、トークスピードがややはんなりペースなんですね。
でも大丈夫。
スタディサプリは再生速度調整機能が標準装備。
10分の動画も6分ぐらいで観られます。
これなら早く見終えて、短時間でたくさんの動画講義を観ることができるし、
集中して聴いていないと内容を見失うのですごい効果が高い。
例えば、声にF分の1の揺らぎがふんだんに含まれていて、ほとんど催眠術のように全生徒を眠らせることができる特殊能力を持っているくせに、先生になっちゃう人もいます。
高校時代にそんな先生に当たってしまったとしたらどれだけ世界史が面白いものだとしても、その魅力に気付かないまま大人になってしまうことだってあり得ますからね。
高校の先生を倍速でしゃべらせて20分で授業を終えて残りの25分間を別のことに充てる、ということは90年代の技術ではできませんでしたが、今の若い子たちは指先一つで教師を意のままに操っています。恐ろしい連中ですよ。まったく。
スタディサプリのテキストはアプリの下からいつでも見られる
スタディサプリのアプリでは画面下にレジュメのようなテキストが表示されるので、「口頭だけじゃ用語や時系列が把握しにくい」ということもなく、初学者でも理解しやすくなっています。
まぁ伊藤賀一さんがイキイキしてくるのってテキストに行く前の『フリートーク的歴史解説』の部分ですけどね。
有名なドイツの「電撃作戦」の解説とかすごい共感しましたもん。
とにかくこの先生は国を擬人化して説明するのがうまいのよ、ほとんどピン芸人。
伊藤賀一のスタディサプリ講義を入り口にして世界史を深掘りしていく勉強法
スタディサプリの世界史の授業というのは受験をしない、ゴールのない勉強を続ける大人にとっては『テーマ設定が明確なラジオ番組』です。
教科書の重要箇所を抑えつつ進むので世界史の面白い箇所だけを抜き出すという、『YouTube的編集』もされていないし、
お経のようにテキストの朗読を垂れ流す夜中の放送大学のような安眠効果もない。
網羅的に世界史の流れを抑えつつ、短い時間で楽しく学べるという質の高さがスタディサプリの世界史の最大の売りですね。
それで終わってしまうと「あーおもしろかった」で終わってしまうので、学び直しをしたい大人の大好物である「知的に見られる」といううま味を享受することができません。
僕はここから一歩踏み込んだやり方でさらに学びなおすようにしてます。
スタディサプリの世界史の通史なんかを勉強していると、その中で自分の引っかかる部分というのが必ずあるんですよ。
僕だったら
- 古代の文明がどういう順番とテクノロジーに沿って発展していったのかもう少し詳しく知りたいなー
- 大航海時代による冒険と侵略が今の世界の歪みの根本なのでは?
こういう疑問や仮説がムクムクと湧き上がってくる。
これを逃がさない。
ムクムクしてきたらこの「自分仮説」について詳しく載っていそうな本を本屋さんで血眼になって漁るわけです。

これがメチャクチャ楽しいわけ。
あの頃なぜ?世界史の勉強がつまらなかったのか?
疑問がないからですよ、疑問が。
テストに出るから覚えましょう。
こんなの面白くもなんともないですよ。
でも学校と家の往復を終えて、社会の理不尽さに触れてくると色々な『世界のゆがみ』みたいなものが見えてきます。





- 歴史は今の自分が住む世界と深く関係している
- 自分の当たり前が全然当たり前じゃない世界が今までいくつも存在した
そのきっかけがあるだけで世界史はメチャクチャ面白くなりますね。
もちろん、予備知識が何もないところから疑問が湧くなら本屋さんにいって歴史書を漁ってもいいんですが、
世界史全体のだいたいの流れみたいなものを耳が暇してる通勤の10分間で掴んでから、『自分世界史研究』を始めると知識が偏り過ぎるのを防いでくれます。
パズルで言うところの全体の絵を最初に把握しておく感じですかね。
こんな風に
スタディサプリ・伊藤賀一先生の『おしゃべり関西人の不謹慎世界史』を聴いてから歴史書を漁る
という趣味を見つけてしまうと知りたいことが多すぎて、死んでいる暇なんてないので人生がメチャクチャ楽しくなるという最高の大人の贅沢が待っています。
しかもいつも難しい顔して考え事せざるを得ないので、上司からも

なんて風に一目置かれるし、女子社員からも




ってなるのでスタディサプリの『中学一年生向け・歴史(基礎)』は知的でダンディな大人の男を目指すなら必聴ですよ。
難しい顔して中一向けのスタサプ観てるだけでダンディになれるなんて、社会はチョロいですね。