先日、看護師やられてる方とお話する機会があったのですが、

年とっても長く安定して稼げる仕事だと思って看護師免許取ったけど、こんなに人間関係が悪い職場だとは思わなかった。。。
という看護師の本音を聞きました。
その方は昨年、看護師国家試験に合格して地元の病院に入職。
あまり良いとは言えない(笑)職場の雰囲気にも耐え、今では終末期の病院の夜勤を一人で任せられるリーダーにまでなりました。
なったというよりも、ならざるを得なかったそう。
なぜか?
人がどんどん辞めてしまうからエスカレーター式に先輩になってしまったんですって。
ここまで聞くと「まだ2年目の看護師に責任をすべて押し付けるなんてひどい!」と思うでしょうが、どうやらそうでもないらしいんです。
むしろ夜勤大好き。全部夜勤がいいぐらいなんだそう。
なぜか?
他の看護師がいないので気楽なんですって(笑)
つまりそのぐらい看護師さん同士の人間関係の悩みは深いということです。
看護師としてのキャリアが長い人は一つや二つ、看護師専門の転職サイトに登録しているのは当たり前で
人間関係の悪い今の病院よりも良い条件の病院を見つけるやいなや、ちゃっかり休みの日を使って面接を受け、次の病院へ移っていくとのこと。
ベテラン看護師さんの転職力の高さにも驚かされますが、それを可能にしている『看護師という免許の需要の高さ』が凄いですよね。
- この記事でははそんな現役看護師さんのお話も踏まえて、今すぐ辞めたくて仕方なくなってしまった看護師さんの悩みにお答えします。
- 転職に向けた具体的な8つの方法をご紹介します。
- 転職するにあたっての押さえておくべきコツをリストアップ
もしあなたが今、職場の人間関係に悩んで、看護師を辞めようか考えているのならこの記事はうってつけです。
同じような悩みを抱え、それを乗り越えてきた看護師さんはたくさんいます。
この記事を読み終わるころにはあなたのつらい気持ちが軽くなっているはずです。僕も本気で悩みに向き合ってみたのでじっくり読んでみてください。
看護師さんが病院で抱える人間関係の悩みアレコレ
まだ看護師歴1年目だけど、先輩が怖すぎてこれ以上続けられない
- 学校の授業で習わなかったようなわからないことがいっぱい
- 先輩に見られていると意識しすぎて頭の中が真っ白、パニック
- ついていけないスピードで仕事が流れてくる
それなのに先輩に聞いても「自分で調べて」なんて冷たい言葉が返ってきて、正直どうしたらいいのかわからなくなってツライですよね。
辞めたい気持ちのピークは3週間、3ヶ月、3年といいます。
このぐらいの節目で看護師を辞めたいと思うのはある意味では当たり前のことなのかもしれません。
特に新卒1年目の時は3週間、3ヶ月と壁にぶつかることも多いです。
でも1年頑張ればあなたにも後輩ができます。
今は頼る人がいないツラさもあるでしょうが、自分を頼ってくれる人がいない、頼られるような存在になれていない自分がもどかしいというツラさもあるんじゃないでしょうか?
来年、後輩が入ってきた時に必ずあなたと同じような悩みを持ちます。
その時にサッと助けてあげられる先輩になれていたらすごくカッコいいですよね。
そんな頼れる先輩になるために時にはつらいことにも堪えなくてはならないこともあるかもしれません。
でももし来年の今頃、今の自分のように苦しんでいる後輩を助けてあげられる自分の看護師としての姿に魅力を感じるならもう少しの間頑張ってみては?
表面上は優しくしてくれるけど、病院の先輩たちに裏で自分の陰口言われてるのがつらい

これはある意味で社会人の洗礼ですよね。
どの業種に就いてもある程度こういう陰口は言われるものです。
Aさんを叩いたら次の日はBさん、別の日にはCさん。
率先して人の陰口を叩いてばかりいる先輩も、いないところでは別の人から陰口を叩かれて…、
みんなそれで息抜きしてるんです。
友達じゃないんだから仕事で一緒になる関係なんてそんなものなのかもしれません。
ただ、陰口叩いてスッキリしてしまうレベルの人はいつまでたってもその輪の中で満足してしまって成長することもないですね。
結局一番しんどい下働きを一番長く続けることになります。
なんだかちょっと仏教的な感じすらしてきますが(笑)
陰口はこの世に存在する「悪天候」のようなものだと思って気にしすぎずに、自分の目標や、理想としていた看護師としての働き方を見失わないように前だけを向きましょう。
夜勤に体がついていかず、休みも全然楽しめない

夜勤明けの倦怠感、疲労感が抜けず、勉強も進めなきゃいけないのに手につかないというのは看護師になりたての方にはよくある悩み。
ひどくなると仕事に行くことを考えるだけで吐き気がしてきて、朝も起きられない、布団から出られないなんてこともあるそう。
コツとしては「出勤前によく眠ること」
夜勤は16時~翌9時と2日連続の勤務になりただでさえ身体への負担も大きいです。
長時間の勤務に必要な体力を確保しないと乗り切れませんね。疲れすぎてしまうのは単純に睡眠が足りないのもあるかもしれません。
また「休日にリフレッシュできる趣味を持つこと」も夜勤のある看護師を長く続けるコツです。
慣れてくると夜勤明けの次の日が休みということもあり、連休のように使って趣味を楽しんでいる看護師さんもいます。
ただ夜勤に慣れるには体質によるところも大きいので、精神を壊してしまうほど病んでいるのに無理して続けてはいけません。
「頑張れば慣れる」「みんなやっているんだから自分もやらなきゃ」は、ほどほどに。
もし新卒で初めての夜勤を経験し、「こんなのとても続けられない」というようであれば体質的に夜勤が合ってないだけかもしれません。
そういう時は一旦今の病院を退職して、派遣やスポットで様々な看護の現場を経験してから自分に合った現場を探す努力をするのが先。
まともな精神状態でなければ、命を預かるなんて大変な現場で働けませんもんね。
転職エージェントを介した転職活動を考えているなら、洗いざらい自分のキャリア(新卒1年目で夜勤がつらいとか)を正直に話してしまい、その上で自分に合った求人を探してもらえばいいです。
大病院の急性期を3年以上経験した人でないと、看護師として転職先がないなんてことはありません。
看護師なのに患者さんに優しくできない
- 資格を取れば安定し続けていける仕事だと思って看護師免許取って入職した
- 将来何やるか決めてなかったけど、親を納得させるのにちょうどいいから養護学校入ってそのまま看護師になった
こういう人に多い悩みですね。
「実習もきついから、実際に看護師になるかかなり迷ったけど、なってみたら自分の意識も変わるかと思ったら変わらなかった」
こういう方は多いそう。
『看護がやりたくてやりたくて、看護師の道へ。一家全員医療系』
こんな人が同期にいたら入職してからの勉強もグングンはかどるだろうし、疎外感を感じちゃいますよね。
でも世の中仕事が楽しくて楽しくて、なんて人の方が少ないですよ。
じゃあそんな仕事でも長く続ける秘訣は何か?といえば
ということです。
一つ一つの業務を決められたマニュアル、その仕事に求められる役割を完璧に果たすまで精度を高める。
作品を創るイメージです。
心の通った優しいやり取りはできないけれど、自分に割り振られた患者さんの『安心と回復』という作品を完璧に作り上げられるプロ。
そのための対価をふさわしい報酬をもらって実行するのです。
一人一人の心に寄り添うというのはある意味、才能です。
ですが仕事や、それに関する知識を覚えるというのはただの作業。
方法を工夫すれば誰にでもできます。
もっと乱暴に言えば仕事なんて誰にでもできるようになっている部分が大半です。
働く人間一人一人の心の部分に仕事の成果の大部分が左右されてはあまりにもあいまい過ぎて危なっかしい。
ましてや人間の健康や命を預かる看護師という仕事においてはなおさらです。
「自分は患者さんに優しくできないな」と気づいてしまったら徹底的にそれ以外の部分を突き詰めるというのも手ですよ。
優しさを後付けで何とかしようとして苦しまなくてもいいんです。
急性期医療をやっている大病院で働かないといけないという価値観についていけない

看護師たるもの大病院に勤めて急性期の現場で鍛えられないと一人前になれない
そんなどこから聞いたかわからない『急性期至上主義』に囚われていませんか?
もちろん急性期の現場の最前線でバリバリたくさんの仕事を同時にこなせればスキルは伸びるかもしれません。
ですがそういった現場に馴染めないタイプの人は看護師になってはいけないのでしょうか?
回復期や慢性期の患者さんに、ゆったりとしたペースで優しく付き添う看護師さんは必要ないのでしょうか?
自分がどういった現場が向いているのか、看護師になり立ての新人のうちに向き不向きがあるのなんて当たり前ですよ。
もし急性期の慌ただしい現場に馴染めないのなら配置換えや転職を考えるのはごく自然なこと。
急性期の現場についていけないからといって看護師としてダメということにはなりません。
それに病院勤めの看護師以外にも選択肢はたくさんあります。
- 製薬会社MR
- 美容クリニック
- 企業看護師
- 養護教諭
- スポットで入れるイベント看護や旅行の添乗
どの選択肢にしろ、僕みたいな資格なしの根無し草には就けないわけです。
でも既にあなたは頑張って看護師の資格を取れちゃってる。
ということは乗るも自由、乗らないも自由。
あとはあなたが進みたい方向に自分のペースでドライブしていけばいいんです。
気持ちのいい道では快適にスイスイ進み、見通しの悪い道では慎重に、疲れたらパーキングエリアで一休み。
それが安全で快適なロングドライブのコツです。
人の目ばかり気にしてても仕方ないですよ。
職場で幅を利かせてる怖い上司も、病院辞めて一週間もしたら赤の他人です。
それよりも死ぬまで向き合い続ける『自分自身』からどう見られているかを忘れないでください。
ゴールをはっきり描ける現場でモチベーション高く学べるメリットの方が大きいですよね。
あなたはどこに行きたいですか?
休職して病院の同期と差が開くのが怖い
あなたが最初に看護師に憧れたきっかけは何ですか?
まさか同期の中で一番のカッコいい看護師になるのが夢ってわけではないですよね?
あなたが施す医療で患者さんが家で痛かったり、苦しかったり、怖かったりしていた日々はどんどん解消していきます。
「あなたの顔見て安心したよ」
「なんだか楽になった」
きっと身近な人にそう言ってもらえるとことが嬉しくて看護の道を志したはず。
初心を忘れずに、自分のペースで、一人一人の患者さんの痛みを取ることに集中してみてください。
僕だってもしケガや病気で入院した時、同期の中で一番の看護師さんかとかどうでもいいですもん。
優しくしてくれて、自分のこういうところが痛いとか、こんな体調なんだけど大丈夫かなとか、そういうつらさや不安を聞いてくれたり、解決してくれる人だったらベテランさんでも新人さんでも関係ないです。
むしろ新人さんの方が初々しくて話しやすいとかありますよ。
自分がいなくなると明らかに病院に迷惑がかかるので辞めにくい

看護師が少ない病院で自分が辞めることで明らかに迷惑がかかる。。。
でもそれだといつまで経っても辞められないですよね。
「新人を探すのが大変時期だ」
「せめて3ヶ月前でないと」
「いや半年前には」
嫌な人として辞めたくない、円満に送り出されたいという気持ちはわかります。
ですがもう少し、もう少しと言っていつまでも辞められていないのが現状ではないですか?
円満かどうかは結局のところ人の心の中を覗いてみないとわからないこと。
大切なのは自分の直感が何と言っているかです。
「この病院の人間関係の悪さはおかしい。理不尽だ。」
「先生のこういう考え方に納得がいかない」
そうわかっているのならあとはその答えに自信を持ってください。
どうしようもない不安感や食欲不振、睡眠障害に毎晩悩まされたら
さすがに限界です。
ちょっと仕事とは距離を置いて休みましょう。
人を元気にする仕事の人が体壊すとかそんなギャグ笑えないからダメですよ(笑)
看護師の良いところは先ほども言いましたが、国家資格を持ったエリートで、しかも人材の流動性が極めて高い。
少し休憩するぐらいどうってことないでしょう。
身体は生きていく上ですべての資本。
そこをキチンと保たれてる上で努力するのはいいんですけどね。
人生は短距離走ではないので、ちゃんと完走出来るようペース配分には気をつけてください。

看護師なんてすごい資格取れちゃうあなたはきっと自分に鞭打ちすぎて頑張れちゃう方でしょうからそこは気をつけてくださいね
人間関係の悪い今の病院を辞めて転職するための8つの方法
「もう辞めたい…」と考える看護師さんも2つのタイプに分けられます。
- 看護師そのものを辞めたい人
- 看護の仕事は好きで、今の職場環境が合わないだけの人
あなたはどちらですか?
1.看護の仕事そのものを辞めたい人におすすめの転職方法
このタイプに多いのが「頑張ったら頑張った分だけ稼げる仕事がしたい」という方。
肉食過ぎて病院という檻の中に閉じ込めておけないタイガータイプですね。
世の中の営業職はほぼ丸腰で仕事を続けていることがほとんど。

どんなに仕事の成果が出なくて上司に睨まれても勉強なんかやりたくない
必死に勉強して看護師になられた方には想像しにくいかもしれませんが、こういうビジネスパーソンは本当に多いです。
ということは逆にですよ?
あなたのような医療の知識が備わっていて、モチベーションの高い人材というのは超貴重なわけです。
いわばプロ野球における助っ人外国人。
先ほども挙げましたが、看護師以外にも医療の知識が役に立つ仕事はたくさんあります。
- 製薬会社MR
- 美容クリニック
- 企業看護師
- 養護教諭
- スポットで入れるイベント看護や旅行の添乗
こういった職種にしぼり、一般向けの求人サイトに登録して、勉強もせずに楽して稼ぎたいと思ってる第二新卒の連中どもを震え上がらせてやるのです。

ギャー!元・看護士がきたぞー!

やめてー!私たちがペラッペラの根無し草なのがバレちゃう~!
こんな風に他の応募者にゴジラ的カタストロフィをもたらす楽しい転職活動をする場合におすすめなのは担当の転職エージェントが付いてくれるマイナビエージェント
看護師という資格の希少性と業界ごとのニーズをすり合わせて、自分だけでは視野に入らなかった求人情報なども教えてくれます。
いわば転職のコンシェルジュサービス。
あなたはデデンと構えて担当が持ってくる求人情報を精査すればいいわけです。
2.看護の仕事は好きだけど、今の病院の人間関係は合わないという人におすすめの転職方法
- 色々考えたけれどもやっぱり今の病院は合わない。
- 自分には自分なりの看護観がある。
自分が合わないなーとわかっているのに、ダラダラとその仕事を続けてしまうことはただの人生の無駄遣いなので前向きにどんどん転職活動を進めていきましょう。
方法としては8つ。
- 自分で行きたい病院を探し探し直接応募する(求人誌、新聞、webなど)
- ハローワークで新しい職場を探す
- 厚生労働省管轄の看護師専門職業案内『ナースセンター』を活用する
- 地元密着型の看護師・家政婦紹介所を利用する
- 医療系に勤める友人、知人から紹介してもらう
- 看護学校の先生に相談してみる
- 看護師派遣会社で「お試し転職」をして新しい職場を探す
- 看護師人材紹介会社で自分に合う病院を探してもらう
細かくそれぞれの方法のメリットやデメリットを見ていきましょう。
1.自分で行きたい病院を探し直接応募する(求人誌、新聞、webなど)
希望する病院、働きたい地域などが決まっている場合、
求人雑誌、求人サイトや新聞の求人欄、病院の張り紙、公共施設の求人ポスターなどにアンテナを張って求人情報を探します。
また、希望する病院が看護師を募集していない場合でも問い合わせてみることをおすすめします。
病院やクリニックによっては「募集はかけてなかったけど一人ぐらい増やそうかなと思っていた」ということもあります。
「お忙しいところ恐れ入ります。○○歳、経験○年の看護師ですが、現在職員の募集などはされていらっしゃいますでしょうか?」
こんな感じでラブコールしてみましょう。
結局は人と人。転職サイトが全盛期の時代にわざわざ自分の病院に入りたいと直接問い合わせてくれるような人材に悪い気はしませんよね。
無下に断られたのならそれはそれで収穫。問い合わせの電話一本にもまともに応対できないような職場は入職してからも苦労することは目に見えています。
ゴリゴリ攻めていける強気なファイタータイプの看護師さんはこういった方法がシンプルで最も早く転職につながります。
しかし、情報収集から、応募、病院側との面接の調整や、条件交渉などすべて自分でやらないといけないハードルの高さはあります。
2.ハローワークで新しい職場を探す
看護師に限らず、求人を探すうえでは最もポピュラーな方法。
求人情報を探すならネットでも簡単にできます。
気になる求人に応募するには直接最寄りのハローワークに行く必要がありますので、この時に窓口で相談員に相談することもできます。
デメリットとしては窓口の相談員は必ずしも看護系に特化した専門のエージェントというわけではありませんので、そのあたりでサポートの物足りなさを感じるかもしれません。
また、病院側としてもコストを抑えて求人を出すことができるため、ある意味では採用者に対して厳しい目を向けない、逆に言えばダメならまた求人を出せばいいということで、再度ブラックな職場環境に当たってしまう可能性もあります。
3.厚生労働省管轄の看護師専門職業案内『ナースセンター』を活用する
厚生労働省により各都道府県には看護師の人材確保のための『ナースセンター』というものが設置されています。
このナースセンターでは常設の相談窓口や、各都道府県内のハローワークにて定期的に開催される相談会で
看護師免許を持っていて再就職を考えている方や、ブランクがあって仕事復帰に不安がある方を対象に就職に関する相談を受け付けています。
相談員は看護職のナースセンター職員なので一般職も扱うハローワークの相談員とはまた違って、より看護職に特化した専門的な話をすることができます。
求人情報はネットでも登録無しで閲覧することができますが、官公庁のサービスらしいなんともお堅い感じ。。。
⇒厚生労働省管轄の看護師専門求人検索システム『eナースセンター』
得られる情報は
- 募集している雇用形態
- 必要な資格
- 勤務形態
- 施設の規模
- 給与
といった最低限の条件のみなので、実際の応募や詳しい情報に関してはナースセンターで直接相談される方がいいですね。
4.地元密着型の看護師・家政婦紹介所を利用する
厚生労働省が管轄しているナースセンターとは別に、各地域には地元の看護師や家政婦の仕事を紹介している『看護師・家政婦紹介所』というものがあります。
「地元名+看護師紹介所」で検索すると出てきます。
地元の医療機関に絞って看護師の就職をサポートしているということで
- 地元の病院の情報に強い
- 特定の医療機関関係者との結びつきが強い
- 個人の一軒家のようなところで営業しているところも多く、親身になって話を聞いてくれる
こういった特徴があります。

あの訳アリのミタさんを阿須田家に紹介していた晴海家政婦紹介所がかなりイメージに近いかもしれませんね。
「自分は地元に骨を埋めるつもりで働く」と決めている場合はこういった紹介所を頼ってみるといいでしょう。
ただ、良くも悪くも「付き合い」が生まれますので、再度転職となるとなかなか気後れしてしまうことは頭に入れておいてください。
5.医療系に勤める友人、知人から紹介してもらう
病院のスタッフ同士の人間関係に悩んで今の病院を辞めて転職するのなら、次の職場で最も重視したいのはやっぱり人間関係ですよね。
それを知るには実際に働いている人の本音を聞けるのが一番。
気になる病院、転職可能な地域の病院に勤める看護師仲間、友人、知人がいるのならぜひ一度話を聞いてみましょう。
自分の病院では当たり前だった常識が他の病院では非常識ということもあります。
話をしていく中で、もし相手先が看護師を募集しているのなら口利きしてもらうのも手です。
ただ、この場合も看護師紹介所の場合同様、気に入らない、思ったのと違うからと言ってさっさと辞めてしまうなどすると、紹介してくれた方のメンツにも関わりますのでそこはくれぐれも慎重に。
6.看護学校の先生に相談してみる
看護学校時代に実習を受けた病院が良すぎてついつい思い出してしまう。
そういった場合は看護学校時代の先生に相談してみるのも手です。
学校とその病院に繋がりがあるから実習生を受け入れているわけですから
「一度働いてみて、自分の理想の看護ができる素晴らしい環境だということが改めてわかった」ということであれば先方も悪い気はしないはずです。
ただ先生は転職を専門としたエージェントではありません。
忙しい業務の合間を縫って、先方の病院に話をしてくれるわけですからあくまで向こうのペース。
「いいお話があれば、転職したい」ぐらいのつもりで構えましょう。
7.看護師派遣会社で「お試し転職」をして新しい職場を探す

看護師という資格を活かしながら、人間関係の悩みやプライベートの少なさからも解放されたい。。。
そんな場合は派遣の看護師として働くという方法もあります。
看護師派遣会社を利用するメリット
■ゴールを決めて働く事ができる
一年の間にガッツリ働く期間と、パァーッと数ヶ月の海外旅行、短期留学などに行く『ご褒美期間』を設けて仕事とプライベート、どちらも充実させることができます。
つらい仕事をしていると「いつまでこれを続ければいいの?」と苦しくなってしまうことも多いですが、ゴールがあるだけで気分的には全然違います。
一般の派遣社員だと時給もそこそこなので年間を通してどこかで働き続けないといけませんが、専門的な資格保有者は高時給で働けるのが最大の強み。
僕の知り合いの派遣で生きている人は世界的ジャズベーシスト、マーカス・ミラーの追っかけをしているので一年の半分ぐらいはニューヨークで遊んでます(笑)
■人間関係のわずらわしさから解放される
病院内のゴタゴタや人間関係の悩みから看護師の世界そのものが嫌になる人はけっこう多いです。
人手の少なさから経験も浅いのにポンポン昇進させられて、面倒な会議や委員会などに出席させられるというのも大きなストレスの一つですね。
しかし派遣であればそういったことに関わることはありません。
「看護師という仕事を嫌になったわけではないけど、人間関係で悩むのはもうコリゴリ」といった方は、常勤の転職の前に派遣という働き方で色々な病院を見てみるのも手ですね。
■転職先を見極める『お試し期間』として使える
しばらく派遣として働いてもらった後に、双方の合意の元、正式に社員として雇い入れる『紹介予定派遣』
この紹介予定派遣であれば『就職のためのお試し期間』としてお金を稼ぎながらじっくり次の就職先を見定めることができ、一番の懸念事項である「転職先の人間関係でまた嫌な思いをする」ということも防げますね。
また、人気のある良い病院で正社員として採用されるのが難しくても、派遣としてなら働ける場合があります。
そこで自分をアピールしてうまくいけば人間関係での不安クリアしつつ、理想の看護環境で働くこともできますね。
看護師派遣会社を利用するデメリット
■安定しない
これは看護師の派遣に限ったことではありませんが、福利厚生がついていないことや、正社員と同じだけ働いてもボーナスが出ないといったことが気になる場合はデメリットになりますね。
派遣で看護師の仕事を探すのにおすすめのサイト


- 数少ない『派遣の看護師』に特化した求人情報サイト。
- ドライに職場を渡り歩きたい『派遣』と、良いところであればそのまま就職できる『紹介予定派遣』を選択できるのが便利。
- 『時給2500円』『保育園勤務』などレアな案件もあります。
8.看護師人材紹介会社で自分に合う病院を探してもらう
今では看護師の転職方法として最もメジャーになった方法の看護師専門の人材紹介会社を介する方法。
前述の1~6の転職方法と根本的に違うのは
看護師であるあなたがお客様になるので、専任の転職コンサルタントが転職できるまで動いてくれるという部分。
確実に今の病院を辞めて他の病院へ転職したいようであれば利用する価値はかなり高いです。
そこから生まれるメリットは以下の通り。
看護師人材紹介会社を利用するメリット
■自分は普段通り働きながら希望に合った求人を見つけることができる
いざ転職活動をしようにも仕事がある日は残業もあってとてもまとまった時間は取れないし、休みの日は疲れてほとんど動けない。
そんな中でアチコチから情報を得て求人を探したり、転職先の病院に関する詳しい情報を集めたりするのは大変ですよね。
それが面倒でついつい転職を先延ばしにしてしまい、人間関係の悪い病院でダラダラ働き続けていませんか?
そういった面倒なことも転職サイトのエージェントであれば全て任せることができます。
自分は希望の条件を伝えておくだけ。
あとはこちらの都合に合わせてあなた専門の転職エージェントが条件に合う求人をピックアップして教えてくれます。
■サイト内の特設ページで見ることができる口コミや体験談などが情報収集の役に立つ
eナースセンターや個人経営の看護師紹介所とは比べ物にならないほどサイト内のコンテンツが充実していて使いやすく、転職後のイメージを広げることができます。
最低限の条件しかわからないようなところに応募するのはなかなか勇気がいりますが、看護師人材紹介会社であれば利用者の知りたい情報を細かく調べることができるので転職前の比較検討もしやすいです。
■転職市場の動向や年収相場など、転職についての基礎知識を詳しく教えてもらえる
転職に慣れてる人っていうのはなかなかいないわけで、自分一人で転職活動を続ける場合「いったい自分のスキルでどんな仕事にどのぐらいの年収で就けるのか」があいまいなまま求人を探したり、病院側と条件面の交渉をしないといけません。
転職サイトに登録すれば、転職エージェントからその辺りの『自分の市場価値』について、今まで膨大なデータから正確に知ることができます。
また、何が正しいのかよくわからない履歴書や職務経歴書の書き方についても教えてもらえるんです。
転職エージェントは転職させるプロですから。
■登録することで一般には出回っていない非公開求人にも応募することができる
これは転職コンサルタントの立場になって考えてみればわかることですが、全ての求人情報をネットに掲載するには膨大な手間がかかります。
また転職コンサルタント自身も仕事ですから誰もがうらやむ好条件の求人などは密かに温めておいて、「成約が欲しい」というタイミングで切り出したいものです。
自分で転職活動を続けている中では出会えない『美味しい求人』を紹介してもらえるのも紹介会社を利用するメリットです。
■転職先の面接の調整や給料などの条件の交渉をしてくれる
転職するのに面接は必須事項だとわかっていても、電話して、然るべき部署の担当者に取り次いでもらい、要件を伝え、日程の調整をしたりと、なかなか大変ですよね。
また、いざ面接の場になると向こうの顔色ばかり伺ってしまい、こちらの要望や給与面の交渉など条件面の話が切り出しにくいということもあると思います。
転職サイトを利用すれば、そういった面接について回る心配事も担当の転職エージェントが全てやってくれます。
実際の面接の場にも同行してくれるので、面接が苦手で心細い場合にも安心です。
仕事のできる転職エージェントだと、一日に2件の面接と見学を設定してくれたり、面接の日に寝坊してしまったような場合でもサラリと日程変更をしてくれたりと、もはや甘やかすダメ彼氏状態w
面接後、やはりこの病院は合わないということになれば辞退の連絡も転職エージェントにお願いできます。
面接で「頑張りたいです!」と言った手前、自分から断るのは気が引けますが、こういったことで双方嫌な思いをさせないのも転職エージェントの仕事です。
■「話が違う」などの入職後のトラブルも回避できる
無事に入職した後に、実際の病院の職場環境が募集内容と全くそぐわないような場合はどうしたらいいでしょう?
いわゆる『ブラックに当たってしまった』場合です。
直接応募の場合はそのあたりまで全て『自己責任』として病院側と話し合うか、友人知人の紹介であれば向こうのメンツもあるので泣き寝入りして受け入れるなどして対処しなければなりません。
転職サイト経由の採用であれば、募集内容と実際の環境があまりにもちがうということはそれはつまり転職サイト側のミスです。
ですから堂々と「話が違うから何とかして欲しい」と要求できます。
そういったことが無いように、転職先の病院の細かい情報まで把握していることも転職サイトを利用するメリットですね。
■今の病院を辞めにくいことも相談に乗ってもらえる
転職をするには新しい職場が見つかることと同時に、今の職場を辞めなくてはなりません。
そこがうまくいかないとあなたも困りますが、転職コンサルタントも困ります。
今の職場を退職しづらいといったことにもプロからのアドバイスを受けられる点は一人で転職活動をする場合とは大きく違って心強いですね。
■転職支度金がもらえる場合がある
同じ病院に転職するのでも、転職サイト経由で応募した場合であれば「祝い金」や「転職支度金」などの名目でお金が支払われる場合があります。
これは病院側から転職サイトに支払われる紹介料の一部を看護師の方に還元するサービスを設けていたりするからです。
引っ越し代にしたり、今までがんばったご褒美のための海外旅行の資金にしたりと、転職の時期にまとまったお金がもらえるのは嬉しいですね。
看護師人材紹介会社を利用するデメリット
■担当のエージェントごとに当たり外れがあること
エージェントを介した転職においてはやはり担当するエージェントによって結果が大きく変わってきます。
しかし、裏を返せば「担当が合わない」ということもよくあることなので、そこは遠慮なく担当のエージェントを変えてもらうこともできます。
個人経営である街の看護師紹介所のようなところだとそういったことはなかなか難しいですが、いい意味でドライに使えるのが看護師人材紹介会社のいいところ。
また一社に限らず2~3つの看護師人材紹介会社に登録しておくことで会社ごとのサービスの違いも埋めることができます。
看護師人材紹介会社にとっては看護師の方というのはそれだけ大事なお客様ということです。
「対応が良い」「頼りになる」「頼んでよかった」と評判の看護師人材紹介会社


- 東証一部上場企業の人材紹介会社大手のdipが運営しており、個人情報のセキュリティ抜群。
- 全国に30以上の支社があり、『エリア別担当制』を敷いているため希望の地域が決まっている場合に心強い。
- 『逆指名』により働いてみたい病院を看護師側から指定して、求人の有無や面接のセッティングをしてくれる。
人間関係の悪い今の病院を辞めて転職する時のコツ
早めに登録して、のんびり探す
ハローワークにしろ、eナースセンターにしろ、民間の看護師人材紹介会社にしろ、登録する期間が長ければ長いほどそれだけ多くの情報が集まります。
転職するタイミングで自分に合う求人が出てくるとは限りませんし、たくさんの求人を見ておかないと『求人を見る目』も養われません。
先に仕事を辞めてしまったりするとどうしても焦ってしまい、本当に自分に合う条件ではないのに妥協せざるを得ない状況になりかねませんが、
登録だけあらかじめ済ませておき、あとは良い求人が出たタイミングでサッと動き出すという『したたかさ』も転職を成功させる上では重要です。
看護師人材紹介会社からの情報に頼り過ぎず、自分の目で病院を見て回る
面接に行った時でも構いませんが、できれば気になる病院には実際に足を運んでみてみることをおすすめします。
医師や看護師、事務員さんや清掃員さん同士で挨拶はかわされているかとか、院内や病院周辺の清掃や管理は行き届いているかとか、良好な職場環境というのはそういうところに現れてきたりします。
得た情報は鵜呑みにせずに、自分で確かめてみるという姿勢も大切です。
内定後にはしっかり条件を書面で提示してもらう
これは内定が出てからの話になってしまいますが、内定が出るときに給与、休日など福利厚生も記載されたものが書面で渡されない場合は注意しましょう。
「転職エージェントや、面接を受けた病院のスタッフもとても感じが良いから大丈夫」というのはちょっと甘いです。
大人の世界の口約束ほど危ないものはありません。約束事はキチンと形に残しておきましょう。
また看護師人材紹介会社を選ぶ際はそういったこともしっかりやってくれる会社を選ぶことも大事です。
絶対に夜勤できないなら、根気&ハローワークでクリニック狙いという方法もアリ
子どもがまだ小さくて夜勤はどうしてもできないという場合もありますよね。
そういった場合は無床のクリニックであれば、夜に誰もいない病院にいる必要がないわけですから夜勤はほぼないと言えます。
この類のクリニックは看護師人材紹介会社に求人を出してまで募集をしていないことも多いので、ハローワークや新聞の折り込みチラシを狙って半年~1年ぐらいのスパンで転職活動をしてみるとうまくいくこともあります。
さいごに:看護の仕事で疲れたあなたへの応援メッセージ
さて、あえて一部コミカルに看護師の転職について書いてみましたがいかがだったでしょうか?
元気出ましたか?
厳しい実習や国試を経て、憧れの看護師という仕事に就けたのに人間関係の悩みで辞めたくなるのは本当につらいですよね。
しかし、何度も言いますがあなたは普通の人ができないことをやり遂げた特別な存在です。
ぜひ、自分を卑下せずに、長期的な視点を持って、今持っている資格や能力、そして夢を大切にこれからのキャリアプランに活かしてください。